夏。
このところ、カメラを向ける先は、青い空と白い雲ばかりです。
それが夏なんだと、気がつきました。
こんな日は海辺が恋しいことです。
灼熱の砂浜、寄せる波音。みんなの歓声。
波に漂いながら、時間を忘れられる海が大好きです。
海を回想して運転していたら、カーラジオから『イパネマの娘』が流れてきました。モデルの娘は、曲を作った作曲家と作詞家が海岸で見つけた15歳の美少女です。
この歌が海に似合うのは、もともと海で生まれた曲だったからと教えられました。
ところで、いつもはスルーの新聞のおまけ、「暮らしの百科」の表紙の色が目に入りました。
黄色は気持ちを鼓舞しますし、青色は海を連想させます。きっと、わたしの今の気持ちが引き寄せた色だったのでしょう。
作者は、エイコン・ヒビノと仰る作曲家なんですって。
なんでも、音の周波数を研究されていて、周波数ごとの体への影響を調べておられているそうです。
ストレスホルモンといわれるコルチゾールを減少させ、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンを増加させる周波数はいかにと、唾液から計測されたとか。
色と同じように、現代は音にあふれています。
わたしの心配事は、若い人が四六時中、耳にイヤホーンをさしていることです。大丈夫?そんなことして。100年間、使い分け続ける耳だよ。と、言いたいところですが、ぐっと我慢の婆さんです。
わたしに絶対音感はありませんが、メロディーが流れると、直ぐにドレミにしてしまう癖があるので、何かに集中したいときは、無音か、それに近い音が好みです。
それで思い出すのは、昔、濱野コンタクト眼科の待合室に流れていたのは、メトロノームの音で、スローテンポの「カッチンカッチン」でした。
濱野先生は絶対音感がおありだったのかも。
最近は「ヒーリング」とか「リラックス」とかいう名目の音楽がYouTubeで流れています。
聴こうと思って聴くのでなければ、音は邪魔なだけの時もあります。
そんな時は、「何も考えたくないときに聴く音楽」というものまで準備されて、至れり尽くせりの世の中です。
どの音が、そのときの自分に合っているのかくらいは、自分で判断しなければなりません。
判断は体に任せることです。
気持ちいいと体が応えたらgood、気持ちがざわざわするならbadです。
音の周波数。ソルフェジオ周波数というのをピアノで叩いてみて気がついたことがあります。
孫のひとりがショパンの『華麗なる円舞曲』を弾き始めると、孫贔屓とは思いますが、気持ちが明るくなる気がします。
音が降りてきたという大作曲家たちの音楽は、言うまでもなく、人類に必要なものをおろす役目を持っていたことは確かです。
さらに、そのずっと前。地球誕生とともに生まれた波や風の揺らぎなど、自然の音も私たちを癒すためにある音です。
気持ちいい音の環境を作ることと健康は、深い縁を持ちます。
できることなら、好きな音を選んで過ごしましょう。