こころあそびの記

日常に小さな感動を

「スポーツの日」

 

 きょうは「スポーツの日」。

 10月10日は体育の日であり、それは東京オリンピックの開会式の日というのが、昭和世代のささやかな誇りだったはずです。

 なのに、カタカナで「スポーツの日」。

 ちょっと違和感あるけどな~

 ま、いいか。体は動かさないと錆びてしまうことは、こんな運動音痴でも知っています。

 

 

 そこで、千里川沿いに、稲刈りでも見に行こうと家を出ました。

 裏の高台に上って空を見たら、写真を何枚とっても飽き足りないくらいの光景が、空いっぱいに広がっているではありませんか。

 雲は六甲へおいでというように流れています。

 えぇい、飛んで行っちゃえ。

 とばかりに方向転換。着の身着のまま、電車に飛び乗って神戸を目指して出発してしまいました。

 

 

 布引ハーブ園に行くには、三宮から地下鉄に乗り換えです。

 乗り慣れておかなければ、オリックスの応援に行けないと思えば、良い練習になります。

 

 混み具合もほどほどで、落ち着いた雰囲気の園内を、ゆっくり下りました。

 こんな端境期なのに、たくさんのお花が迎えてくれます。来園者がカメラを構える横で、土に這いつくばって草抜きをしてくださっている人たち。

 膝当てが磨り減っているのを見ましたよ。このご苦労があってこそ、整備された園内が保たれていることに、そっと感謝申し上げました。

 

 

 さて、スポーツ庁の調査結果によりますと、老若男女すべての年代で、一週間に3日以上運動している群が、生活に充実感を持っていると答えたそうです。

 

 

 そして、運動をしている高校生ほど、物事を最後までやり遂げたいという達成意欲が高いという結果は、意識と運動との確かな関連を示しています。

 今朝、読者欄に投稿していた高校生たち。

 部活で礼儀と思いやりを学んだ。とか、対戦相手に感謝の気持ちを持てるようになった、など部活の効用が目立ちました。

 それは、運動を通して若者を育成しようとする指導者の力量に負うところもあるように推察できます。

 大人も子どもも共に運動を楽しめる社会でありますように。

 

 

 もう年をとったから体を動かすのは億劫だと、老人は年齢に甘えがちです。そこを無理して動いてみれば、頭と心に良い影響を及ぼすことが明らかになっているにも関わらずです。

 

 自転車に乗るとき、誰もが経験するように、跨がって最初のひとこぎまでが、しんどいのであって、走りだせばスイスイ進むものです。

 面倒がらずに、お尻を上げて、一歩だけ踏み出してみましょう。

 走りだせば、違う世界が見えてきます。

 

 どんなことでも練習が必要です。

 生きることを何十年と練習してきたのですから、どうしたら健やかに過ごせるかというコツは、高齢者が一番よく分かっていると思われます。

 足もとをよく見て、ゆっくりとマイペースで歩きましょう。