こころあそびの記

日常に小さな感動を

つつがなしや友垣

 

 寒い!という感覚が戻った一日でした。季節を一歩も二歩も進めたのが西高東低の気圧配置。冬を呼びこんだ空の上の駆け引きでした。

 中国の友人が送ってくれた本日のご挨拶。

 秋の気配が濃くなる。そして、よく見ると、その横に、“つつがなきよう念じています”、と書いてあります。

 「故郷」の歌詞にあります。

 「つつがなしや友がき」と。

 

 恙虫(つつがむし)は日本だけのものかと思っていましたので、中国にもいることにびっくりしました。

 以前にも書いたのですが、恙虫は致死率が非常に高い恐ろしい虫だと聞いています。

 九州の友人が、一度噛まれたそうですが、1日以内に抗生物質を投与しないと、命に関わることになってしまうと話してくれました。

 山に入るときは気をつけましょう。

 

 そんなことを知れば、“つつがなしや“(お元気ですか)、という挨拶が身に迫ってくるように感じます。

 

 

 今日は、秋の土用の入りです。

 今から18日間が土用の期間です。

 土用は立春立夏立秋立冬のそれぞれの前、年に四回あります。

 季節が移る時には、それなりの準備が必要ということです。

 今回の土用は、寒い季節を迎えるための用意をするときです。

 防寒の準備を、冬が来る前にいたしましょう。

 

 

 

 今日は、「花梨の会」の日でした。

 お集まり下さった皆さまには感謝申し上げます。

 うれしいことに、お久しぶりにお顔を見せてくださった方がありまして、大いに元気をいただきました。

 この世の終盤に出会った人々が一堂に会して、和やかに過ごす時間を持てることが私は本当にうれしいです。

 たとえ、ご病気で参加できなくても、皆で連絡を取り合える。そんな仲間がいることは、なんと素敵なことでしょう。

 みんなで生ききりたいと念じます。

 

 先日の箕面市の「長寿社会」の講座のお話も少しご報告させていただきました。

 今日、出がけに目を通していましたら、「老年期を超越する精神性」の中に、「自然との関わり」という項目を見つけました。

 これは、「花梨の会」が始まった時からの合い言葉です。

 『私たちは大自然の一員です』

 朝焼け、煌めく星々、青い空と白い雲、路傍の草花や飛ぶ鳥の姿。

 時間がある老年だから楽しめる世界です。

 じっくり自然に身を浸すことが、老年期を明るく健やかに過ごす方法です。