こころあそびの記

日常に小さな感動を

恩頼(みたまのふゆ)

 

 きのう、昼過ぎに散歩に出たら、色鮮やかな橋がかかっていました。

 こんな時間に虹を見るのはどうしたことかと、不思議に思って帰ってきましたら、ちゃんと、“だじゃれの南さん”が解説されていました。

 

 

 彼の真骨頂。「ニジノニジ」。

 得意満面で、太陽高度が低くなってきたから、2時でも虹が見られたと解説されていました。

 普通、虹が見られるのは、朝方か夕方です。

 なのに、冬の虹が意外な時間に見られる理由を勉強させていただきました。

 

 

 病院とは縁遠く過ごしているのですが、急遽、顔面のできものをレーザー治療することになって、先ほど行ってきました。

 

 帰りに、久しぶりに御堂筋を歩きました。

 昔、一週間に一回は大阪に出ないと萎えると言った大阪育ちのママ友がいましたが、その気持ち、よ~く分かります。

 どんなに様変わりしてようと、大阪育ちの自分には懐かしい場所です。

 

 

 道修町まで来たとき、少彦名神社の「神農祭」のポスターが目に止まりました。

 そんな季節やなぁと、一旦は通り過ぎようとしましたが、病院帰りでもあるから、やっぱり寄って帰ることにしました。

 

 ビル街の中に鎮まる小さな神社に、参詣者が次々に入ってこられます。

 疫病退散。一週間後の神農祭の賑わいは、人々の切実な願いが反映されたものとなることでしょう。

 

 

 何度もお参りに来ていますのに、今日、初めて知った言葉があります。

 入り口にある注連柱に刻まれた歌です。

 

 「 定給療病方咸蒙

    其恩頼

    正二位伯爵 源通禧」

(やまいをおさむるのりを

         さだめたまひ

みなそのみたまのふゆを

          かがふれり)

 

 神様の力や霊威にふれることで、そのお力に恩恵を受けることができます。そのとき、私たちは本当の幸せを感じることができる。

 という意味だそうです。

 どなたがが、それは、「感謝」という気持ちに密接に通じていると、書いておられました。

 

 

 病院帰りの気弱になった気持ちが、少彦名の神様の御前に連れて行ってくれました。

 目に見えないご恩の加護を感じないではいられませんでした。