ルンルンで散歩から帰ってきて『あさ8』をつけたら、名古屋市在住の大河内元喜さんが、珠洲市から現状を報告されていました。
画面からは、とても発災から1ヶ月が経過したとは思えない現状が伝わってきました。
そう言えば、同じ感想を職場で耳にしたばかりでした。
「東日本より酷い!」
東日本大震災の時は、1ヶ月も経つと道路が元通りになり、本格的な支援が始まっていたというのです。
それが、今回、半島の先ということを考慮しても、復旧の遅延が目に余るということでした。
今日使わせていただいてる写真はきのうの珠洲市の様子です。大河内元喜さんのFacebookからお借りしています。
昨日あたりのテレビニュースでは、避難所の閉鎖が伝えられていたので、徐々に日常が戻りつつあるものとばかり思っていました。
ところが、どこをどう間違えたのか、人々を崩壊寸前の家に戻らせるという対処がなされようとしているそうです。
馳知事だけの責任ではないでしょうが、彼ならやってくれるという期待は大きく外れました。ニュースに出てくる彼が落ち着いて見えたのは、何をどうしたらよいのか分からなくなっている姿だったのでしょう。
大災害を前にすれば、誰でもうろたえます。それでも、政治家を志した時から、こんな時に先頭に立つ覚悟はできていたはず。右へ左へ指導力を今こそ発揮して欲しいと念じます。
大阪にある銭湯は、石川県出身者が多いと聞きます。つらい仕事ができるのは、彼の地の自然の厳しさを経験してこられたからと推測します。
事実、今、これほどの困難の中にあっても、他人に迷惑をかけたくないという辛抱強さが彼らを支えているといいます。
そして、この精神があるから、過酷な土地に住まうことができたともいえます。
百年という時間を先祖と共に生きてきて、ひいおじいちゃん、おじいちゃんと守り継いできた仏壇を守っていく使命が自分にはあるから、ここを離れられない。二次避難を決断できないという人々の気持ちが痛いほど伝わってきます。
私の勤め先を手伝ってくれている学生さんが、次の連休中のボランティアを志願されています。
こんな若者が日本中にいます。
どうか、こういうこころざしを受け入れる体制を早く作り上げてほしいものです。
今のところ、受け入れに躊躇があるようです。ならば、自衛隊とかボランティア専門家など人選をされてはいかがでしょう。
大河内さんが、マンパワーが必要と訴えておられました。家の前の瓦礫が少しでもなくなれば、被災者は希望が持てるのに、このままでは心が折れてしまいかねないと危惧されています。
こんな話を伺っていると役立たずの私でさえ、お尻が浮いてくる思いがしてきます。がんばろう能登。