こころあそびの記

日常に小さな感動を

万博公園探鳥会

 

 この写真の大通り。子供が小学生だった頃を思い出します。

 広い園内で迷子になりそうになったら、この通りを探したものです。私にとっては、頼りになる並木通りでした。確か、落ち葉は大きかったような。春になって葉っぱが出揃ったら、木の名前を調べに来てみたいです。

 

 

 集合場所は太陽の塔の前です。

 なんと、その塔の上に「チョーゲンボウ」がとまっていると大盛り上がり。幸先のいいスタートとなりました。

 山雀(ヤマガラ)のオレンジ色と白と黒の模様。60倍の望遠鏡で見せていただいたので、もう忘れない。でも、明日になったら忘れてる?

 困ったもんです。

 

 

 今日は群を作って何十羽とアキニレの木にとまっていた「アトリ」と「カワラヒワ」を教えてもらいました。

 形や大きさは似ているのですか、アトリはオレンジ色のお腹。カワラヒワは鶸色のお腹。という違いがあります。

 今まで、散歩中に見かける群は、すべて雀と思って素通りしていました。違うんですね。雀くらいの大きさの小鳥が群れていたら、それはこの時期ならではの冬鳥かもしれなくて、ひょっとしたら、明日の散歩がより楽しくなるかもしれません。

 

 

 「あれはオオタカみたいやな」。

 空高く飛んでいる鳥影だけで見分けられるメンバーの博識には恐れ入ります。

 カラスにしか見えない私は初心者です。

 

 

 そうそう、カワウの羽根には油分がないから日干しする様子がよく見られるのだそうです。水に潜ってビチョビチョに濡れた羽根は使い勝手がわるいのでしょうか。

 動物が起こす行動には意味があることを教えてもらいました。

 

 また、「タシギ」という鳥と初めてお目にかかりました。この鳥は、定住するそうです。

 リーダーが仰るには、昔々、結婚式のお食事に「タシギ」を出したそうです。それは、お嫁さんが実家に戻らないようにという意味があったとか。

 そんなことに利用されているなんて、当のご本人は思いもよらないように木の陰に佇む鳥でした。

 

 

 日本庭園でみんなを喜ばせたのは「トラツグミ」です。

 ツグミツグミでも虎模様のツグミです。

 カメラに上手に収められた絵を頂戴しました。見えるかな?

 

 今日は万博公園一周して、39種類の鳥が見られました。

 楽しい一日を過ごせたのは、日本野鳥の会の方々のおかげです。ありがとうございました。

 

 

 帰りに、カメラを担いだ男性にお話を伺うことができました。

 純粋に趣味でバードウォッチングを楽しまれているそうです。

 まだ、お若いから、周りの人にはなにやってんだか・・と思われる向きもあるそうです。  

 でも、そんな方もいつか気づく日が来るんですよね。人生を完結させるのは、仕事でも子育てでもない自分の熟し具合なんだと。

 初参加の方が、足の疲れもなんのその。なんてかわいいの!と。その気持ちが心を浄化すると私は思っています。

 心動かされる感動が健やかさを生みます。