千里中央公園に春を探しに行ってきました。
高い梢の先がうっすら色づいています。幹の中で働く妖精たちの急げ急げのかけ声が聞こえてきそうです。
わかってはいましたが、水鳥が姿を消していました。観察小屋あたりの人影も途絶え、さびしくなりました。
せめて、シベリアへの長い旅路の安全を祈ってやりたいです。
その傷心を慰めるように、野鳥が元気いっぱいでした。
足を止めて、空の方ばかり見ていたら、なんと、土手の上で啄む小鳥の多いこと多いこと。
バードウォッチングの初心者は、今日、また学びました。空でも川でもなく、足元にもいることを。
メタセコイアに、まだ動きはありませんが、地面におびただしい数の実が落ちていましたから、小鳥たちは越冬に困ることはなかったことでしょう。
黄梅というそうです。百日紅の幹を支えにして、ずいぶんな高さまで伸びていました。
きっちりと重なる二重の花びらの造形を美しいと思いました。
園内に、今月末にオープン予定のカフェです。館内に明かりが見えましたから、準備も最終段階でしょうか。
この手前は桜公園ですから、大繁盛間違いなしです。
この看板にある千里体育館は、次男が高校生の時、毎日お世話になった体育館です。
岡町にある学校が終わってから、ここまで自転車で移動してきてバトミントンに汗をながし、それから家路に着くという生活を三年間続けました。
生まれたときから、食は細くて虚弱な子どもでした。小学校から帰ってきたら、一時間ほど玄関に、へたりこんでいました。
そんなふうでしたから、私はてっきり「この子は弱い」と申し訳なく思っていたところ、小学校の担任の先生から、「お母さん、彼は弱くないですよ」と云われたときは、信じられない思いでした。
しかし、今になってみれば、その先生のお見立てが正しかったようです。
彼の家族には、もうじき、二人目の赤ちゃんが生まれます。私にとっては、七人目の孫の誕生です。
こんなに元気になったのも、この体育館に通わせていただいたおかげです。そして、その頑張りをどこかで見守ってくださった方に感謝しながら、しばし、回想にふけったことです。
幼稚園児の歓声が響いています。
「春やなぁ。子どもが遊びに来てる。」という会話が、通りすがりに聞こえてきました。
春を人の動きから感じるのもいいなぁと思いました。
花が一斉に咲きだして、人々を外に誘うようになる日が、そこまで来ています。
スタートダッシュできるよう、体調を整えておきましょう。