こころあそびの記

日常に小さな感動を

白湯

 

 今日は昨日から一転、寒くなると聞いていたのに、うっかりして一枚脱いで外出してしまいました。

 案の定、夕方にかけて雨は本降りになるわ、気温は下がってくるわで、震えながら家にたどり着きました。

 まず、冷えた体を温めることが何よりも優先です。

 お風呂にお湯をはってる間に、帰り道のセブンイレブンで買ったきつねうどんを電子レンジに入れてタイマーセットしました。

 チン!できたできた。手軽に食事できることは、ありがたいことです。

 お出汁の温かさと匂いで、だんだんに緩んで体も心も寒かったことを忘れてきました。

 これで、お風呂に入って、私の強い味方である桂枝湯を飲んでおけば、明日は完全復活間違いなしです!

 

 

 近頃、「白湯」なるものが流行しているそうですね。

 コンビニの温ペットボトルの棚にも、「白湯」が登場していてびっくりします。

 聞くところによりますと、赤ちゃんの湯冷ましではなく、購入者は若い女性が多いということです。

 けさのモーニングショーで、「朝、湯を沸かすのが面倒くさい」の声に応えて「夜寝る前に沸かして、魔法瓶に入れておけば、朝にはちょうどよい温度になっています」とご親切な説明がありました。

 まことに大変なご時世です。女性にお湯の沸かし方まで指導がいるなんて。

 

 白湯の効能は、

①胃腸を温めると消化力が上がる

②蠕動運動が活発になって便秘解消

基礎代謝がアップするから冷え、ダイエットによい

④老廃物や余分な水分の排出によりムクミ解消、デトックスに効果

⑤血流がよくなりお肌の調子がよくなる

等々、あるようです。

 

 しかし、一番飲んでほしいのは、今日の私のように体が冷えたよと訴えているときです。

 中医師の陸先生が寒気がしたときの対処法をお話しくださったことがありました。

「葛根湯も手元になかったので、お白湯を飲みましたら大事に至りませんでした」と、仰っていました。

 冷えたら温める。

 これが、漢方治療の大原則です。

 寒いのに、薬局まで走って薬を求めに行く間に体はますます冷えてしまいます。

 そうではなくて、今できることを考えましょう。

 温める手段はお風呂、お白湯や温かい食事(うどん、お粥)、そして、できるだけ早く布団に潜り込んで寝る。

 温かくなれば、邪気が退散してくれます。

 なんでもタイミングです。

 今!を逃してはなりません。今でしょ!は林先生の専売特許じゃないのです。