こころあそびの記

日常に小さな感動を

1!2!!3!!!

 

 ボケの花の色。なかでもこの可愛らしい色が好きです。尖った心持ちを忘れさせるやさしい色合いだからです。

 とはいえ最近は年を取った加減か、尖ることがなくなってしまいました。

 昔はトラブルメーカーだったことを思い出すことがあります。あの頃はだめだったなぁというよりも、それを通ってきたから今があると思えるようになりました。

 私なんかと出会ったばっかりに、ご迷惑おかけした人たちにはお許しを乞うしかありません。ありがとうございました。

 

 

 さて、近ごろユーチューブで見ているのは、「わんこ」の動画です。

 とくに、飼い主さんの愛ある手で世話されているわんこの動画に、癒やされています。

 かわいい犬のしぐさに思わず吹き出すことも、たびたびです。

 そこで、いたずら好きの私のこと、ちょっと真似してみたくて、我が家のわんこに勉強させてみました。そうしたらできたんです!

 おやつのボーロを与えるときに教えてみました。1こあげるときは「ワン!」、2こあげるときは「ワンワン!」、3こあげるときは「ワンワンワン!」と鳴くようにと、教えてみました。

 「ワン!」と「ワンワン!」は意外とうまくいったのですが、「ワンワンワン!」は手こずり、ここ数日足踏みしたでした。

 でも、昨日できたのです。まぐれかなと思って今日やってみたら、またできたのです。

 いやだ。できないとあきらめていた子どもができるって、こんなにうれしいことだったのですね。

 自分の子育て時代には、そんな瞬間に気づく余裕がなかった。かわいそうな子どもたち。子育てに向かない親でした。ごめんなさい。

 

 

 うれしい話の次は怖い話です。

 あるお家の庭に桜の木がありました。枝がずいぶん伸びて敷地からはみ出してしまっています。

 そこで、そのお家のおばあさんが、見える人におうかがいをたてましたところ、「決して切ってはなりません」と云われました。

 息子夫婦にも伝えたのですが、ある日、息子が出勤したあと、嫁がその枝を切ったそうです。

 そうしたら、息子は帰らぬ人となった。という本当の話です。

 すべてのものに、いのちが宿っています。

 もし、伐採するなら一週間前くらいにお酒とお塩を供えて、「伐らせていただきますからお移り下さい」と、お願いしないといけないと先日、習いました。

 我が家の桜も、六十年を超えています。幹は朽ちて、如何にも老木然としてまいりましたが、今年も咲く気充分です。

 咲かしてやりたい。いのち尽きる日まで生ききらしてやりたい。

 その姿が見る者の希望なんだよと告げてやりたいけれど、それは、あちらがお見通しということなのでしょう。

 

 

 熱田神宮の大鳥居を入ったところにある大楠。この楠には、蛇が住んでいます。冬は冬眠しているため出てきませんが、夏場はお供えした卵を飲み込むために出てくるそうです。

 蛇だけではなく、多くのいのちをこの老木は育んでいることでしょう。

 それを思うと、我が身を守ることに汲々としている人間の狭量さはどうでしょう。

 どこかで誰かが見ておられる?見えない私には見えません。