”こくう“を中国では「谷雨」と書いているのは、音が同じところから借りた仮借です。
キノコが描いてあるのは、やさしい雨と気温に関係があるのでしょうか。
実は、わが家の庭にもキノコが生えています。
見つけたのは、数日前のこと。その時は生き生きしていましたのに、今朝の太陽光線でちょっと乾いてしまったみたいです。
「穀雨」の由来は、「雨生百穀」(うりゅうひゃっこく)から。この季節の雨が百種の穀物を生じさせるところからです。
立春から、雨水、啓蟄、春分、清明ときて、穀雨が春の最後の節気で、このあと、立夏が来て夏に移行するとは、名残惜しいことです。
「抓住春天的尾巴 尝一口人間春色」
(春が終わろうとしています。精一杯、春を味わい尽くしましょう)。
不安定だった気候が落ち着いて新緑が眩しくなります。
農地では、いよいよ農作業が始まり、適度なお湿りが種まきや発芽を助けます。
気をつけなくてはならないのは、遅霜です。
思いも寄らない冷え込みが農作物に被害を及ぼし、人間の体調を崩すこともあるので、不順の候にご注意を。
太陽が二日ぶりに見えました。明るい光に輝いたのは、山だけではありませんでした。
どこよどこよ。だめだ!見えない。諦めて踵をかえすとまた、「ケーンケーン!」。
「鬼さんこちら。手の鳴る方へ」と、まるで、かくれんぼしているようでした。
動物園の檻の中にいるキジを見ても、感動はないのに、自然の中では声を聞くだけでドキドキしてくるのです。「キジも鳴かずば撃たれまい」とはよく言ったものです。特徴的な声を持つ主にとうとう再会を果たせたラッキーな日でした。
山の緑は日に日にボリュームを増しています。てっぺん近くで桃色の花を咲かせている木が目をひきます。
身近に幸せを味わえる場所があることに感謝です。