きのう、書き終わってタイトルを付ける段になって、あれ?テーマがずれてるやん、と気づきました。
ごめんない。あの不眠の話のあと、“免疫力は睡眠から”という情報が伝えられていましたので、そこがポイントだったことをすっかり失念していました。
免疫力というと、今でこそ“腸”というキーワードが定着したようですが、免疫力が大腸と関係あることは、近代医学で発見されたことではないのです。
古人の観察力は驚異的で、「肺」、「大腸」、「皮膚」は、すべて、外界と接するという点において共通していることを見抜きました。
このグループは、外からやってくる邪が中に入り込まないようにする門番です。
まず、「肺」が天の清気を取り込みます。この気を全身に巡らすのも「肺」の力です。このとき、脾(消化器官)で作られた気も合わさります。
私たちは意識せずにいますが、この気が「衛気」として体を取り巻いて防衛します。
つまり、この「衛気力」が落ちると、抵抗力が弱るということになるのです。
外邪がやってきたとき、皮膚の汗腺をきちっと閉じられない。閉じる力は「気」の力だから、容易に体内侵入を許すということになってしまいます。風邪をひきやすいとは、そういうことなのです。
さて、あのラジオが「抵抗力の維持は睡眠から」といわれたのは、なぜでしょう。
それが、きのう書いた「潤い」と関係します。
よく眠ることで、昼間に溜めた老廃物の排出や、傷や遺伝子の修復、などのほか、陰(水)を養うことができます。
陰を補充するのが睡眠の働きです。
「春夏養陽 秋冬養陰」(春夏は活動して陽を養い、秋冬は休息して陰をやしないましょう)
近頃は、熊さえ冬眠できずにいるみたいですが、本来、冬は休息の時です。自然の節理に従うことが生物の生きる道だとするなら、これからの季節は早寝遅起きとまいりましょう。