朝から、口から先に生まれてきたような人の話ばかり聴くのに疲れました。彼らに真情はあるのでしょうか。
といって、口が重いことが正解でもなく、ちょうどいい感じで話せるくらいの能力を持つ人がいいなぁ。
選挙戦の疲れを癒してくれる『あんぱん』の先週末の台詞。「あの人とやったら不幸になってもいい」という思わせぶりの終わり方に、行け行けゴーゴー、あなたたちなら絶望に追いつかれない走りができるはずと、喝采して待っています。
やなせたかしさんについては、自伝を読んでいたので考え方はわかっていましたが、『アンパンマン』に関しては、私の子育てと同時進行ではなかったので知らないことだらけです。
そこで、出演者の相関図というのを見てみました。
暢=ドキンちゃん
蘭子=ロールパンナ
メイコ=メロンパンナ
という設定らしく、次郎さんがドキンちゃんの憧れの人で、嵩はドキンちゃんのことが大好きという構図が、やっと頭に入ったので、来週からは整理整頓して観られそうです。
でも、残念なことに、『あんぱん』の視聴率がイマイチ伸びないといいます。
しかし、間延びした進行も、いよいよ来週からは動き出す予感。楽しみです。
何が楽しみって、RADWIMPSのテーマソングに込められた意味を毎日味わえることが、私にとっては一日のスタートに力を与えてくれます。
どれほど考え抜いたら、こんなメッセージをかけるのでしょうか。
ドラマの冒頭に流れる「愛しき魔法の鍵を君が握ってて なぜにどうして」「馬鹿げてるとか思ったりもするけど君に託した神様とやらの采配、万歳」と歌う一番の歌詞をシャドーイングしながら、なんでこんなに大人なの?と若人の成熟度に脱帽する毎日です。
そんなんですよね。見えない何かが存在するんです。それを感じるのは年寄りの特権と思っていたのに、野田洋次郎さんに先を越されるとは。今の若者恐るべしです。
そうそう、うちの孫たちが夢中なのが、ミセスグリーンアップルというグループです。過日も、映画館へライブ鑑賞に家族総出で行ってました。
耳の衰えからか、聞き慣れないからか、婆さんはついていけない領域です。
その難曲を作曲するボーカル、大森元貴さんが『あんぱん』に出演されると聞いて、どんな方かと見てみたら、なんと優しそうな若者だこと。いずみたく役だそうです。
やなせたかしさんは、一つの入れ物に収まる方ではなくて、マルチの才能の持ち主。ですが、本人に、その意識はなかったことでしょう。
彼の才能を読み取って周りにやって来たのも、彼と同じレベルの才能を持つ人たち。時代は、こういう天才によって作られるものなのですね。
そして、その作品を受け入れたのは平和に飢えていた大衆です。平和があたりまえの良き時代に育ったことに感謝します。