こころあそびの記

日常に小さな感動を

『キングダム2~遥かなる大地へ~』

 海の日です。
 ようやく、蝉の声に起こされるようになりました。あまりに早い梅雨明け宣言で、蝉が土の中から出てくる時期を失したのではないかと心配していました。
 まだまだ蝉時雨にはほど遠いので、鳴き出した声に「もっともっと」とはっぱをかけてまわっています。

 『キングダム2~遥かなる大地へ~』を観てきました。
 文句なしの山﨑賢人さんの映画です。
 「待たせたな!」と登場する姿のかっこいいこと。是非ご覧下さい!

 原泰久さんの原作は読んでないのですが、あのややこしい中国の歴史をよくまぁ勉強されたものとワンシーンワンシーン感激してしまいます。
 そんなことが気になるようでは、制作者や出演者に申し訳ないのですが、ちょっとだけ中国のことをかじって、こんがらがった頭には、単純な戦闘映画には見えないのです。
 

 大沢たかおさんの王騎将軍がパワーアップして安定感を感じました。セリフの言い回しも身について違和感がなくなってさすがでした。ただ、体重の増減がお体にさわらないかと気になるのも老婆心。
 私の望みは、彼の「アテルイ」をもう一度見たい、ということです。この将軍姿を見るたびに、彼の代表作を作ってあげてほしいと念願してしまうのです。

 今回、初参加の豊川悦司さんにも注目が集まっています。存在感で勝負するお役。「愛していると・・」のトヨエツですから、ビジュアル的にもう少し美しい将軍に作れたのではないかと、ちょっと不満。
 娘は十分かっこよかったというのですが、もっとを望むばばあです。

 羌瘣(きょうかい)役の清野菜名さんの運動神経にはびっくり!「半分青い」のお嬢さん役とは大違い。クレーン車を使用して中国ドラマさながらのシーンで、よくご無事でした。「悲しみの目」から次回は笑う人に成長されるのでしょうか。楽しみなメンバーです。

 映画の最後に次回作が小出しされていました。
 次回は呂 不韋(佐藤浩一さん)と昌平君(玉木宏さん)が登場して、『キングダム』の山場を迎える予告。

 今回は紀元前250年の「蛇甘平原(だかんへいげん)の戦い」。
 秦国が中華統一するのは紀元前221年。
 山﨑賢人さんのライフワークになる作品は、あと30年分をどのように切り取られるのかとても楽しみです。信の夢であるかっこいい大将軍姿を楽しみにしています。
 彼がお怪我なく全うされますことを、心から祈っています。