こころあそびの記

日常に小さな感動を

雪やこんこ

 

 今日は「天赦日」、「一粒万倍日」、「甲子」と揃いまして、暦の最良日です。みなさまいかがお過ごしになられましたでしょうか。

 更には、「陽遁始め」の日でもあります。陰に向かっていた時計の針は、陽に向かって反対回りを始めます。地上はこれからが冬本番なのですが、天上は春への準備を開始します。

 自然のする事に怠りなしです。

 

 

 天気予報の度に、積雪情報が伝えられるようになりました。

 雪は寒ければ降るものではなくて、世界中でも豪雪地帯といわれるところは、日本、ヨーロッパ北西部、アメリカとカナダの国境山岳地帯と数少ないそうです。

 それらの地域に共通するのは、極地からの寒気の南下と、南側からの暖流がもたらす湿気です。

 ユーラシア大陸の東の端っこの小さな島が、こんな条件を満たしているなんて信じられない奇跡です。

 おかげで、スキーができるわけでもないのに、雪景色で幸せ気分になれます。

 年が明けたら、北陸本線から信越本線奥羽本線と乗り継いで、車窓から雪山を見てみたい。それが、来年の抱負かな。

 

 

 “雪”で思い浮かぶのは、道元さんです。

 「修証義」の冒頭の言葉、「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり」は、少なからず私の迷いを覚ましてくれました。

 雪深い永平寺で朝業に臨んだり、京都深草の安養寺で参禅したりもしました。

 道元さんの悟りは「人間が本来仏であるならば、なぜ修行する必要があるのか」から始まります。

 どんなことでも疑問に思うか思わないかという分かれ道で、その先の成長が決まるように思います。

 永平寺の修行には、お掃除したりお粥を炊いたりすることが含まれます。日常の生活にこそ悟りはあると説かれた道元さんは、女性仕事を励まして下さっているように思えて、子育て中の私は元気をもらえたものです。目の前の仕事に精を出せば、道が拓ける。そう信じて頑張れました。

 

 今年も四季が一巡しました。

  春は花を愛で

  夏はホトトギスの声

  秋は月見をして

  冬、雪の季節になりました

 来年もこの巡りを楽しめる平和な日々でありますように。