こころあそびの記

日常に小さな感動を

半夏生

 

 今日は、雑節の半夏生です。

 なかなか斑が入らなかったのに、この日を待って暦通りに白い化粧を施す姿に感心します。数ある植物の中から半夏生を選んだ先人の感性が、私に残っているだろうか。そう思いながらそぞろ歩きしているだけで、時空間を旅する気分に浸れます。

 

 

 さて、きのうの夕刻、春日神社の「茅の輪くぐり」に行ってきました。

 「蘇民将来」を唱えながら、左回り、右回り、再度の左回りと、参集した人々を宮司さんのが先導して下さいました。そして、大祓詞を皆で読みあげたあと、「切麻(きりぬさ)」で”清め給え”、”祓い給え”と身体を清めさせていただいて、この半年の無事を感謝したことです。

 

 

 帰りに、頂戴したお札を収める神棚に新しい榊を入れなくちゃと、花屋さんに寄ったら、「今日は榊ばっかり売れるなぁ」と店主。「だって、今日は六月の最終日ですもんね」と私。

 気持ち新たにしたいのは私だけじゃないことをうれしく思った次第です。

 

 

 一夜明けて、七月が始まりました。

 朝の行動が一日を決めるとばかり、市民病院の北側に広がる田んぼを見に行ってみました。

 いつまでも残って欲しい風景です。だめと承知しながら、あぜ道を歩かせていただきました。広い田んぼの真ん中に立つと、自分のいのちが甦ってきます。草刈り中のお百姓さん、ごめんなさい。

 

 

 そのあと、しばらくご無沙汰したポプラ並木を歩きました。「風響樹」。中国語には馴染めないのですが、この漢字の並びにはさわやかさを感じます。漢字を生んだ国ならではの表現です。

 因みに、日本語では「ヤマナラシ」。ポプラに風渡る音が聞こえてきそうです。

 

付録!