こころあそびの記

日常に小さな感動を

カチューシャ!?

 

 コスモスは咲く場所を選ぶように思います。此処に咲いてほしいと何度か植えましたが、うまく根付いてくれませんでした。だから、元気に咲いているのを見るとうれしくなります。

 

 

 

 この花はニンジンでしょうか?あぜ道に数輪咲いていました。

 健康生活に必需の野菜ですが、育てるのはなかなか難しいと聞きます。

 こんな美しい花を咲かせる生命力を信じて、試食した先人に思いを馳せてしまいます。

 

 

 さて、今日は美容院に行ってきました。

 近頃、SNSでカット風景が上がっているのをよく見かけます。

 嘘か誠か、評判の有名美容師にカットしてもらいたい、美しくなりたいとやってくる女性の気持ちはいじらしいものがあります。

 遠方からやって来た甲斐があって、見違えるように変身した人には思わず喝采を送りたくなります。が、残念な人には、ちょっと気の毒になって、ご本人の気持ちを察しながら見ています。

 いずれにしても、顔周りを決定づけるカット技術は、当人の幸せ度に大いに関係しますから責任重大です。

 

 

 ところで、ヘアスタイルも流行があります。

 土台となるお顔の好みが時代によって変化するからでしょう。

 

 昭和初期は、目鼻立ちがはっきりしている人が美人の条件でした。

 高校のときの国語の先生は、「山本富士子」さんが大好きでした。授業中、何回聞いたことか。おかげで、美人の条件が擦り込まれてしまいました。

 宝塚歌劇から映画界に転身した轟由起子さんのドングリ目に団子鼻は、美人というより愛嬌でしたから、家庭を描く映画では存在感がありました。

 でも、現代では宝塚歌劇のスターさんたちさえも、轟さん型ではなくて、個性がなくお化粧映えする人が多くなりました。

 お化粧技術の向上が一役も二役もかう時代です。

 

 

 閑話休題

 SNSを見ていると、どの技術者もほぼ同じスタイルにカットしていることが分かります。

 流行のヘアカット施そうとすれば、同じ勉強をするわけですから、当然といえば当然です。

 今の流行りは、ショートボブのようです。ちびまる子ヘアは間違いないということでしょう。それを各人にアレンジしているのですが、サイドに極端な段差をつけるのは、カットの回数をかせごうとしてる?

 そんなわけないですよね。ファッションファッション!

 

 私だって、若かりし頃には評判の美容院に通ったりしました。

 当世と同じように、そのスタイリストは、ほぼ全員に同じカットを施していました。

 そして、云うのです。

 「(気に入らないなら)顔を変えてきて」

 それが、罷り通る時代でした。

 いい時代でした。今ならアウト!ですよね。

 

 

 昭和顔の人は、いわゆるスタイリッシュとは縁遠くて、いろいろやってみて、結局、落ち着くところはおかっぱ頭です。

 かく言う私は、癖っ毛をヘアバンドで押さえて梅雨どきを過ごそうと思っています。

 「それ”カチューシャ“やん」。

と、娘に笑われています。

 “カチューシャ”はトルストイ『復活』の舞台で、ヒロインの松井須磨子さんが付けていたことから、そう呼ぶようになっただけ。

 昭和世代はヘアバンドでいいやん。