こころあそびの記

日常に小さな感動を

冬のトンネル、あといくつ?

 

 先週の『豊臣兄弟』では、鳶が飛ぶ様子を見て、小一時間後に雨が降るだろうと、小一郎が信長に進言した場面がありました。

 草履を温めるということに被せて、出世の糸口になったというストーリーでした。

 観天望気。

 空の様子や自然の兆候から天気を予測することです。

 都会人には疎くなった自然の姿を読む力ですが、田舎の農業従事者などは、それができないと仕事になりません。

 ずっと以前に帰省した時、「この西風が止んだら雨が降るぞ」という義兄の言葉通りに、雨が降ってきたことを忘れられません。

 日本では高気圧が近づくと西風が吹きます。そして、それが止むということは、低気圧や前線が近づいてくる前兆といいますから、兄の言ったことは理屈的にも間違いがなかったのです。

 自然の中で過ごしている人の凄さに感服したことです。

 

 

 『ニャニュニョの天気予報』。

 猫が尻尾を立てたらいい天気。

 爪を研いだら曇り。

 手を伸ばして顔を洗うと雨が降る。

 三番の「顔を洗う」のはほんとうみたいです。

 そのほかにも、クモが糸を張ると晴れとか、アマガエルが鳴くと雨ともいいますし、朝虹は雨、夕焼けは晴れなど、馴染みのある現象もあります。

 

 

 それから、極寒のシベリアでは、冬と春の間に「光の春」という季節設定があるそうです。

 二月十五日から始まるそうで、その時の気温は氷点下十五度。なんと寒い春でしょう。

 それでも、日に日に太陽高度が高くなって、おかげで屋根の雪が溶けるものの直ぐに氷柱になって、その先端から最初の一粒の水滴が輝きながら落ちるのを「光の春」というのだとか。

 こういう素敵な一瞬を見逃さずに過ごす人達がいることに感動。そして、それを美しいと感じて自著に残す倉嶋厚さんも貴重な詩人です。

 明日から寒くなる予報が出ていますので、その兆候になる雲は何処に?と探しましたが、朝の空は輝くばかりでした。

 さて、銀世界は見られるでしょうか。