リボンのワークショップから帰ってきた娘が言うには、
「今日の主催者は望海風斗さんのファンやった!お店の中は、彼女のブロマイドとポスターで埋め尽くされてたよ」とのこと。
宝塚歌劇にご興味ない方は、お名前の読み方さえおわかりにならないと存じますが、望海風斗(のぞみふうと)さんは数年前の劇団員の中でも、歌唱力随一のトップスターでして、今もミュージカル女優として活躍されています。
そんな推しを持っていることが、この主催者のエネルギー源になっていると推測できました。
「その人、何歳?」
「私(娘)より少し上かな」
そう聞いて、お元気やな~という感想は引っ込みました。
だって、私もその年頃は轟悠さんの追っかけに精を出していましたもの。雪降る深夜に、寒さに震えて出待ちの列に並んでいたら演出家らしき方が「なんで、みんなにこにこしてるの?」と、わかってらっしゃるのに声をかけて下さったことを今も覚えています。
お気に入りの誰かを追っかける。
そんなことに、自分のすべてを投入することは、他人のためでなくて自分を生かすことなんだと知りました。
私たちの頃はファンクラブ。今は推し活というそうですね。その中心に位置する人は、きっとそのために生まれてきた人なのだろうと思います。
また、歌劇場に行ってみたい。でも本当のところ、轟悠さんのいらっしゃらない舞台は、気の抜けたサイダーなんです。
推し活は終わってしまったけれど、あの頃は楽しかったな~という経験は私の生涯を支えるもの。消えない思い出です。
ほんでまた、性懲りもなく、今、推し活を始めています。笑いますよね。この年で。
でもね、きのう、行ってみてわかったのですが、私よりずっと上のお年で、杖を突いて、よろよろしながら来られている人が大勢おられました。
みんな推しに会いたくて、何が何でも出かけていって応援したいという気持ちが溢れてきます。それが、元気の秘訣なんです。
「陽気が巡る」という状態は薬に頼らなくても、自分で作り出せる証です。私みたいなおばあちゃんでも(笑)。
きのうは握手会もありました。
もともと悪ガキの私ですから、彼の手を思いっきり上下して振り倒してきました。
あ~楽しかった!ひさしぶりにやりたい放題できたことで、今日は元気です!