こころあそびの記

日常に小さな感動を

四天王寺にて

 

 今日は大形先生の『荘子』講義の日です。

 でも、先日、メールで「悟」という字のことをお尋ねした際に、アホな質問をしてしまったので叱られたことが尾を引いて、素直にお目にかかる気持ちになれないバカな私。

 いつも、上六へ行く日は大阪城を通り抜けるのですが、そうしたところで、心が晴れるようには思えませんでした。

 そこで、そうだ!方違えしてみようと思いついて、天王寺から歩きました。

 

 

 四天王寺といえば、釣り鐘饅頭ですよね。

 この大阪名物も、いまでは主位を明け渡したようですが、お参りの人の為に、いつまでも頑張って欲しいお饅頭です。

 

 

 四天王寺さんに来るのは、人がいっぱいの施餓鬼供養の時くらいですので、今朝は、初めてゆっくり拝観したことです。

 

 

 この石の門は重要文化財だそうで、掛けてある扁額は他では見ないものです。

 「釈迦如来

   転法輪処

   当極楽土

   東門中心」

 ここは釈迦如来が説法されたところで、寺の西門は則ち極楽の東門、則ち極楽の入り口に当たる。と書いてあるそうです。

 

 

 また、金堂を拝観したとき、四天王寺の本尊「救世観世音菩薩尊像」の前の「今上天皇寶祚万年」に目が止まりました。

 “寶祚”(ほうそ)。難しい漢字です。

 天子であられる今上天皇の御代が万年つづきますように。

 聖徳太子が開かれた官寺ですから、歴代の天皇をこうしてお祀りなさっていると伺いました。

 

 

 上六方面に抜けようと裏手にまわったら、しばらく入れなかった「極楽浄土の庭」が開放されていました。

 入場を許された私は、いつの間にか、あんなに重たかった気持ちがすっきり晴れていることに気づきました。

 今日は四天王寺さんに呼んでいただいたのですね。

 ありがたい朝でした。