こころあそびの記

日常に小さな感動を

やさしさ

 

 毎日歩き回っているようでも、定点観測ではないので、行くたびにすっかり変わった景色に驚かされます。

 今日も、萱野の木戸が池緑地を一周したら、いつの間にか、こんなに桃色の花芽が膨らんで、心和んだことです。

 池畔に柳はつきものなのに、柳絮が敬遠されるからか、近頃は見かけなくなりました。でも、ここの柳は正統柳で、もうすぐ緑色に染まります。その時、運よく通れますように。

 

 

 また、ミーハー話を挟みますが、昨日、のど自慢に野口五郎さんが出演されまして、参加者から「歌がうまい」と褒められておられましたね。

 どんなに自他共に認めるところであっても、素人からそう声をかけられて嬉しくない人はいないのではないでしょうか。はにかみの表情に彼の謙虚さが見えた気がしましたが、合わせて声を維持するためにどれほど見えない努力をされていることかと想像してしまいました。

 

 

 さて、昨日、図書館に本を返しにいったら折り、入り口に「読みつがれた本」というコーナーに絵本が何冊か集められていました。

 安野光雅さんの美しい絵の本とか。

 たまたま開いた本がスペインの絵で、ヨーロッパといえばキリスト教という自分の短絡的な考えがへし折られました。

 アンダルシア地方は、イスラム圏だそうで、美しいモスクがそびえ立つ意味を初めて知りました。

 

 

 一目見て、手が伸びたのは『モチモチの木』です。

 滝平二郎さんの色彩が心に残る絵本です。

 雪と星とお月様が織りなす夢のような光景。それが、神様からのご褒美であればなぁ。

 小学三年生のすべての教科書に採用されているというのはうれしいニュースです。

 

 

 原作者は斎藤隆介さんです。

 両親を亡くした豆太がじさまと暮らしています。

 豆太は怖がりで、じさまについていってもらわないと夜中にションベンに行けません。

 ところが、ある日、大切なじさまが病気になります。豆太は、夜道を駆けて医者を呼びに行くことができました。

 その時、じさまが言います。

 「にんげん やさしささえあれば やらなきゃならぬことはきっとやるもんだ」

 勇気の根っこがやさしさだと書いてあります。

 そういえば、と思いつくのは、りくりゅうペアの男の子のやさしさです。たくさんご苦労されたこととお察ししますが、あんなに素直でやさしい子どもに育てたお母様を尊敬しています。