こころあそびの記

日常に小さな感動を

見たよ!国際宇宙ステーション!

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 しまった!動画で撮ればよかった。と後悔しても後の祭り。ISS(International Space Station )は遠ざかって行きました。
 帰途、ラジオが、「あと5分後に大阪上空を通過するところが見えます」と伝えていました。家に着いて車を止め、見上げた空に明るい光が北西から南東にむかって進んでいます。これだ!
 その速さは時速27700kmです。地球を90分で一周、一日で16周する計算です。
 ISSが周回している地球の方はというと、時速1700kmで自転しながら、太陽の周りを時速10万7000kmで回っているなんて、頭の中が混乱するばかりです。
 よくある質問に、「どうして高速で回っている地球から落っこちないのですか?」というのがあります。
 答えは「空気も周りの何もかもがいっしょに回っているから」です。これが“慣性の法則”です。
 そして、地球という船から空の星の移動を見ていたら天が動いているとしか思えません。そうではない。地動だ、と気づいた人たちの観察眼は選ばれし者に付与されたものだったのでしょう。
 自転は朝が来て夜が来ることを。公転は四季をもたらすことを。
 大切なことを発見してくださった先人に感謝です。
 
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 ところで、宇宙に滞在すると、身体に変化が起きることが知られています。
 骨粗鬆症、筋萎縮、内耳機能低下、免疫機能低下。
 骨粗鬆症も筋萎縮も運動が出来ないことと関係があることが分かったために、ISS内でも決まった時間に運動をするようにしているそうです。
 それでも、地上のように改善されないのは、微小重力が原因です。
ISSは地上400kmを回っているそうですが、そんなに遠くであっても地球に引っ張られているから回り続けられます。ただその力が弱いだけ。
 地上で寝たきりになった場合の2倍のスピードで筋力は落ちていくそうです。
 このことから分かることは運動、歩くことが大切だということです。筋肉も骨も身体を支えるためにあります。重力が軽微な宇宙では支える必要がないのだから、減少するのは当たり前といえます。
 生きるために必要なものは与えられています。
 でも、それを使わずにいたら、取り上げられてしまうということが示唆されているのではないでしょうか。
 「ぼーっと生きてんじゃないよ~」というセリフは嫌いですが、備わっているものは、活用するためにあるということですから、使わないなら退化の一途です。
 
 宇宙から地球という美しい星を見るという体験の後、その感想を飛行士は色々に語っています。
 生きていることや自然を見る目に変化をもたらしたことなど。
 でも、宇宙から見るまでもなく、私たちは青い色を発する星の住人です。それは奇跡です。そんなことを想いながら、空を見るのが好きです。