こころあそびの記

日常に小さな感動を

お健やかに

 

 晴れ渡って心地の良い日です。

 前からお願いしていた剪定が始まって、庭に木の香りが漂っています。

 

 

 伸びきったカイヅカの払われた枝が山のように積み上げられて、若い人ならキャンプファイヤーを思いつきそうなところですが、護摩壇が思い浮かぶのは我ながら年を取ったもんだと、内心笑ってしまいました。

 焚けば、さぞかしいい匂いがするだろうなぁと、あきらめ切れない困った婆さんです。

 

 

 鬱になるのは体が冷えているのが原因のひとつと前にお話しましたが、今朝のテレビで、鬱病は肩こりから始まると報じられていました。

 寒くなるとどうしても、”猫はコタツで丸くなる”ではありませんが、活動量が減ってしまうものです。

 活動量が減ると、いわゆる「陽気」が作られなくなります。ですから、寒くても無理をしない程度に動きましょう。

 

 

 寒い日が続くと、無意識に肩を縮めたりして、循環が悪くなって肩こりが起こります。

 初めは肩が凝り始めているなんて思いもせず、なんとなく違和感があるという感じではないでしょうか。

 その時の対処が大切で、風邪に邁進してしまうか、健康に戻れるかの分かれ道です。

 こんな時に役立つのが漢方薬です。

 

 

 「葛根湯医」といわれようと、効くものは効くと言えます。

 その効能は、後頭部のこわばりを取り除いて、温めて循環をよくしてくれるところにあります。

 付け足すなら、「葛根湯」は「桂枝湯」に葛根、麻黄を足した処方ですから、寝つきの悪い人や血圧が気になる人は「桂枝湯」がお勧めです。

 私は、変だなとピンときたら、寝る前に両方同時に飲みます。

 そんなことして大丈夫?と思われる向きには、ぜひお試しいただきたい。飲めばわかるという効き目です。

 

 

 最期に、繰り返しになりますが、肝が冷えると、鬱っぽくなるのは、肝が気持ちのコントロールをするところだからです。

 ストレスや疲労が肝に影響を与えます。それが、循環を悪くして、冷えてくるということではないでしょうか。

 冷えは万病の元。

 これからの寒い毎日を健やかに過ごすためには、冷やさないことが一番です。それと、巡りを滞らせない工夫が必要です。

 昼間の交感神経優位と夜間の副交感神経優位をうまく交替させる方法は、簡単なことです。

 体内時計に従う生活です。朝、起きたら太陽を拝む。昼間は仕事に精を出す。そしたら、16時間後にまた眠くなる。

 特に高齢になれば、この生活を単純に繰り返すことが健康の要になります。

 健康とは体全体で維持されるものです。そこを忘れず、こだわりを持たずに健やかな毎日をお過ごしください。