こころあそびの記

日常に小さな感動を

ウクライナの平和を祈ります

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 今日一番のスズランの一株。
 この子に巡り会うために畑天満宮に導かれたのだと思いました。
  
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 好天に恵まれたせいか、春の陽気に誘われてか、いつも人影がない境内に三々五々人の出入りがありました。
 お社にお参りして、帰ろうとしましたが、お稲荷さんに続く階段がなぜか気になって、上っていく途中に咲いていたスズラン。南中の太陽の光を浴びて、可憐に咲いている姿を見つけて、来て良かった。あなたと会うための一瞬に喜びがわきました。
 
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 朝、寝ぼけ眼で開いたメールに「娘が無事に高校に合格しました」の文字が躍っています。うれしい便りで目覚めさせてもらいました。
 折しも、昨日から孫の友達が泊まりに来ています。彼らも受験を終えて自由を満喫している様子。
 15歳の春はこれから始まる長い人生の入り口です。
 当人たちは、出立なんて考えもしていないことでしょう。

 私も彼らの歳には、何も考えていなかった。
 母が「もう、勉強はやめなさい。女が勉強したら、ろくなことない」 というものだから素直に従ってしまいました。あの時、もっと勉強しておけばよかったと思っても後の祭りです。
 時代が変わりつつあることは母も知っていたようですが、自分より年上の姉たちのアドバイスは絶対でした。
 「なんで、ばっちゃんのいうこときいたん?」と娘に笑われますが、戦後とはいえ今から思えば幼稚さを残す社会でした。
 「お勤めしたら、電話の取り方(口のききかた)が事務的になる(からやめなさい)」なんて、今の人が聞いたら???のことが罷り通っていました。できるだけ、深窓のお嬢さん風に張りぼてすることが、見合いを有利にする。それしかない時代でした。
 男は外で働く、女は家を守る。
 それが普通な時代でした。今の人に説明のしようがありません。

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 夕刻、ウクライナ大統領の演説を聞きました。
 難しいことはわかりませんが、ウクライナ親日であることは、大統領のお優しい言葉使いで推察できました。
 万に一つの確率であっても、こんなことに遭遇するのなら、女も勉強しておかねばならないし、強い精神を養っておかねばなりません。
 しかし、戦時中に家を守ったのは、勉強した女性ではなく、家族を守ることを使命と教えられた女たちです。
 だから昔の教育方針があながち間違いともいえないなんて逆行は決してあってはなりません。
 ウクライナの現状に向けて自分は何もお手伝いできません。だから、微力ながらウクライナの平和を祈り続けようと思います。
 祈りには力があるそうです。
 遠い所にいる病人を祈れば、祈ってもらえない近くの病人よりも回復が早いと、随分前から実証されています。
 愛をこめてウクライナの平和を祈りたいと思います。
 
 悲しいことに、人に心がある限り、妬み、欲望など数え切れない争いの種が育ちます。神様に自由な心をもらったのに、その心が巻き起こす諍いに翻弄されるなんて。
 ウクライナの人々に栄光あれ。