こころあそびの記

日常に小さな感動を

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

驚異の治癒力

孫の中間テスト二日目。 朝5時に外に出てみると、天文薄明から航海薄明にゆっくり移りゆく空がありました。 冬の中心星座、オリオンと一等星のシリウスがキラキラと瞬き、天頂には、火星が存在感を保って赤く光っています。 庭を一周するたびに、消えていく…

ラーメンはいかが?

今日は孫の中間テストの一日目。 事前に娘から昼ご飯を頼まれていました。そこで、彼に何がいいかと尋ねたら、「オババラーメン」と注文を受けたため、それではと、昨日豚バラ肉ブロックを買ってきました。 その肉を朝からふつふつ炊いています。 その間に、…

菅さんのお手紙

友に贈る言葉のお手本を見せていただきました。この弔辞を聞いていた日本人の多くが涙ぐみ、そして温かさを受け取ったことでしょう。 読後、式場内から自然発生的に拍手が湧き起こり、それまでの静けさが破られたことは、いかに人々を感動させたかの証であり…

『僥倖』に出会えて

『僥倖』。 朝から輝く言葉を教えてもらいました。朝刊の『朝の詩』の題名です。 見れば、作者は92歳女性とあります。 夜明けに対面する喜びは体の中からわき上がってくるもので、古来、その時間帯の静寂を愛する人は数知れないことです。 「朝焼け」は夏の…

『天命の子』45話

若い頃、外国映画といえば米国のものでした。 それは、たぶんに西洋文化への憧れでありました。例えば、キッチンの色や大きさ、壁紙の模様、ベッドやドレスという見たことのない異文化を知る楽しみだったように思います。 それが、この年になって、中国ドラ…

どんぐりを拾いながら

朝の光に誘われて、近所を歩き回ってきました。 今日のお仕事は、犬の餌を買うことと、「修理できましたよ」と連絡をもらったリュックサックを取りに行くこと。そして朝の空気を胸に満たすことです。 この三つ以外に心に引っかかりがないなんて、なんと幸せ…

丹波篠山行き

今日は近鉄での大形先生の講座の後、受講者のお一人に丹波篠山に連れて行ってもらいました。 彼女は隣町の丹波市に住まって、丹波布の普及に一役かっておられます。 乗り鉄の私は大好きな篠山行きの電車に乗れることから興奮が始まりました。 窓の外に見える…

秋分の日

今日は国民の祭日『秋分の日』です。「先祖に供養と感謝を捧げる日」として制定されました。 昼と夜の時間が同じになる日。 太陽高度が夏の頃より下がってきて、大気の涼しい日などは柔らかくなった光線を心地よく感じることができます。 仏教では、この日を…

秋支度

酔芙蓉。 朝、真っ白に咲き始めて徐々に色づき、夕方には紅色に染まります。 たおやかな名前とはうらはらに、生命力が凄まじい樹木です。毎年、咲き終わったら、地面近くまで枝を伐採してしまうのにぐんぐん伸びて蕾をたくさんつけます。咲かしてやる!とい…

涼風の朝

朝の空をキョロキョロ。見つけた!月齢25日の月が、上ってくる太陽に照らされていました。 明日は探せるかな?来週月曜日には新月になっちゃう細いお月様です。 森の中で見つけたのは、「滝の道ゆずるくん」。 今日は21日。弘法大師の縁日です。 どこにお参…

稲盛和夫さんに教わったこと

二十世紀の物質の時代から、二十一世紀は精神性に移行する、とは多くの書物や言動に見ることができる予言です。 それはどんなことから始まるのかと訊かれたとき、説明できずにいましたが、昨夜見た『100年インタビュー 稲盛和夫』で、彼が一端を説明してくれ…

旅の余韻

綾町。高千穂。 台風十四号の暴風雨がこないだ訪れたばかりの町を襲っています。 写真は一週間ほど前の五ヶ瀬川。延岡から高千穂に向かう道に沿って流れています。今はどうなっていることかと、テレビの情報画面に出続けている二つの町に祈ることしかできず…

大丈夫、ほら見ていて~♪

お彼岸は来週だけど、お墓参りに行ってきました。 旧西国街道を真っ直ぐ東に歩いた所にありますから、道すがら、稲穂の揺れる様を見たり、青面金剛にお参りしたりして寄り道が楽しい行程です。 帰ってきて、台風情報を見ようとテレビを付けたら、NHK『のど自…

つつがなしや

あけぼの。刻々と変わっていく雲の色が、太陽が上ってきていることを感じさせます。 見ているだけでエネルギーが伝わってきて、今日一日の健康が約束ができそうに思える朝でした。 朝刊を開いたら、「薬剤耐性菌」の記事が大きく取り上げられていました。 抗…

思いは叶う

今朝も下弦の月が浮かんでいました。おばあさんがキョロキョロしている様は、異様な光景でしょう。変な人と。 でもね、ちゃんと上半分に太陽が当たっている宙のドラマを想像するにつけ、その壮大さが胸に広がる思いがするのです。 地上を忘れるひとときです…

自然を友として

いつまでも甘やかしてはいけないと思い、今朝は、歩いて出勤しました。 観察の眼を開くと、そこには何か発見があります。 この年になってお恥ずかしいことですが、幼稚園児の「先生、見つけたよ」レベルのことがうれしくてたまりません。 自然はアピールして…

つれづれ語り

旅の疲れにかこつけて、朝からぼーっとテレビを観てました。 昨夜の『プリズム』最終話は、それぞれの人生が始まるところで終わりました。それは、予想していたとおりでしたので、とりわけ心が動くこともなかったのですが、埋め込まれた浅野さんの言葉が素敵…

木のいのちと共に

宮崎県綾町に、郷田實さんという町長がおられました。 綾は、宮崎市内からバスで大淀川を遡ること一時間と少しの所にあります。当然、町の主な産業は林業でした。そんな町にふってわいたのが、森の伐採事業でした。 これに猛烈に抗議して差し止めることに生…

言葉のおみやげ

「お客さん、言葉のおみやげを持って帰ってください」と、教えてくださったタクシーの運転手さん。 おみやげは数あれど、自分の心に残ったお話を持ち帰ることに勝るものはありません。 それに倣って、おみやげ話をしてみたいと思います。 そもそも、なぜ、宮…

高千穂フォト日記

ありがたや。晴れの朝。 さすが、高千穂神社!狛犬さんに角がある。 絵葉書通りでビックリ! 何十万年も前、地球がいのち逞しく生きていたことがわかる柱状節理。 天安河原へ下りる道はパワースポットなんだそうです。 日本棚田百選に選ばれた光景。 天孫降…

中秋の名月

宮崎にやってきました。 バスを待つ間に絵葉書を書いて、さて、ポストに投函しようと、赤い色を探したのですが見当たりません。 やれやれ、また、老眼が酷くなったのかと、観光案内所で尋ねたら、「出て直ぐのところに日向夏の形のポストがありますよ」と教…

重陽の節句

今日は九月九日、五節句の最後、重陽の節句です。 中国の陰陽思想では、奇数を陽と考えましたから、一月一日(お正月)、三月三日(桃の節句)、五月五日(端午の節句)、七月七日(七夕)に続く今年最後の節句です。 重陽の節句は、一番大きな数字である“九”が重な…

『白露』

今日は二十四節気の16番目、『白露』です。春が始まるイメージの『清明』に次いで好きな秋の始まりです。 今朝は、何も考えずに選んだのに、ひとりでに長袖ブラウスを着込んでいました。着てから、秋めいた朝であること、今日から『白露』になり暑かった夏が…

「三人寄れば文殊の知恵」(『阿含経』)という教えがありますが、これは三人が同じところを目指す場合のことでありましょう。 こと、人間関係となれば、三人の集まりは話がややこしくなります。 「あんたのお母ちゃんはいい人なんよ。私と二人やったらね。で…

キノコの季節になりました

ブーンブーンと、あっちからもこっちからも、草を刈る音が響いてきます。夏の後始末が始まりました。 刈り取らなくても、秋になれば地上部は枯れて、その命は根っこに帰って行くのですが、そうなってからでは草刈り機で刈り取れないから、今、夏に伸長して茂…

老い最中

日の出の時刻が遅くなり、方角も南よりになってきました。これから始まる長い冬に向かっていることを感じさせます。 目覚まし時計を止めて、醒めきらないまま犬と外に出たら、あたりが幻想的な色に包まれています。やわらかいペールピンクでした。 思わず見…

助けられています

誰が名付けたか「千日紅」。 サルが滑るほどツルツルの幹だから、「サルスベリ」という。そればかりが命名の起源かと浅はかに信じていました。 でも、今から10月まで千日咲き続けるから「千日紅」なんですね。 昔の人?の名付け方の上手さに感心しきりです…

片雲に誘われて

庭でアキアカネが群舞しています。 そんなとき、思い出すのは、 「とどまれば あたりにふゆる 蜻蛉かな」 という中村汀女の俳句です。 トンボは前にしか進めないから吉兆の印というようですが、そんな遠い存在というよりは意外に人懐こいようで、最近、よく…

みんな「童神」

朝ドラ『チムドンドン』が逆風にさらさているとは聞いていましたが、ついにNHK会長さんまでお詫びされる事態になったようです。 日本の公共放送が、わざわざ頻繁に取り上げる「沖縄」にはそれなりの理由があると考えています。 私もつい最近まで、「沖縄」の…

母の残した宿題

真夜中、雷を伴った激しい雨で目が覚めました。その後、夜が明けて、家人の登校、出社時刻になっても断続的に恐ろしげな雨が降り続いています。 すでに家の前の道は川と化し、側溝からは水が噴き出している有り様です。 向こう一週間は、こんな状態が続く予…