こころあそびの記

日常に小さな感動を

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

さようなら星田

来月から職場の異動のため、今日が星田の見納めです。 長らく楽しませてくれた景色や花々にお別れするために、朝の散歩は、さようなら、さようならと一歩一歩踏みしめて歩きました。 まだ青くて固い実のくせに、プンプン匂いを発しているイチヂク。大きく育…

またまた「気」の話

このあいだから何か大切なこと忘れている気がしていました。そうだ、「気」の説明だと思い出しました。 中国の古代哲学においては、「陰陽」が重要な概念でありました。それは、宇宙万物の全ての関係性を説明しうるからでした。対立制約、消長平衡、相互転換…

心は熱くなっても体に熱は溜めないで

「“熱中症”に注意しましょう、とテレビは言うけれど、どんなふうになったら熱中症なのか言ってくれない。そこを説明してくれないと分からない」 とおっしゃる、八十五歳のご婦人の言い分はなるほどと思いました。 「こまめに水分を摂りましょう」「バランス…

雲の峰

書家でもない限り、成人して後に筆を持つことはなかなかないことです。 私もその一人ですが、お習字には懐かしさがあります。 小学生の頃は、近所に住まわれていた元教師のおばあちゃん先生に習っていました。 入り口で、正座をして「こんにちは」とご挨拶す…

心のレガシー

朝練から始まるサッカーのクラブ活動を午後まで頑張って、塾の夏期講習が始まるまでの二時間足らずを友達とゲーム遊びして、慌ただしく夕飯を食べて塾の送迎バスに乗りこみ出発した中一の孫。 この暑さの中ご苦労さん。若さを羨ましく思って見送りました。 …

こころ動く毎日!

このブログ名「こころあそびの記」は、『荘子』の冒頭にある「逍遥遊篇」から採らせていただいています。 もちろん、荘子が日本語で”こころあそび“と残したわけではありません。 福永光司先生が「逍遥遊」を「こころあそび」とルビをふられていたことから、…

ウッチー!ありがとうございました!

今日はこれしかありません。 ずっと応援してきた体操の内村航平選手の落下のニュースを、昨日、出先で知りました。携帯に表示された文字をにわかには信じられず目を疑いました。 でも、私は密かにその予兆を直前インタビューに感じていました。その表情と言…

「書」は「人」なり

長らくコロナで休止中だった大形徹先生の上六近鉄文化サロンの講座「荘子を読む」が、久々に再開されました。 しばらく、漢文もご無沙汰でしたので、当てられたらどうしようとドキドキの参加でした。 私にとっては、上六は郷愁を感じさせる場所です。上本町(…

“光”へ続く道

早朝、蝉時雨の降り注ぐ公園で、砂の上に放り出された水筒と虫かごを見つけました。 持ち主達はジャングルジムで追いかけごっこに夢中の様子。 少年たちの夏休みがいつも通りに始まったことに安堵して通り過ぎたことでした。 今日は東京2020オリンピック開会…

「夏休み」しよう!

今日は二十四節気の「大暑」です。 夏の土用真っ只中の暑さですから無理をしないことです。土用とは次の季節を迎えるために体を慣らす期間です。 こらえどころではありますが・・尋常ではない暑さです。体温近い気温など経験のないことです。 循環器系のトラ…

「千鶴子さん」

今日、スーパーに寄ったら”北海道産の西瓜“が早くも、並んでいました。 西瓜は鳥取大栄西瓜というブランドものは過去の話で、今や熊本から始まって、石川から山形まで北上することは知っていましたが、この時期にすでに北海道とはびっくりしました。 それで…

Imagine~♪

偏西風の蛇行のおかげで、爽やかささえ感じられる朝の散歩道。あれあれ、コスモスも風に揺れています。田んぼの中ではタニシもオタマジャクシも戯れています。 なんて平和な情景なのでしょう。 麦わら帽子を被ったおじいさんが今日も菜園のお世話をされてい…

空と大地の色

昨日と同じように朝から青空が広がりました。 秋に見られるような”青“い空です。雲一つなく青色一色で塗りつぶせるようにきれいな青い空でした。 気象予報士さんのお話によると、上空にシベリア高気圧が少し残ったところに、太平洋高気圧が乗っかったので、…

今、この時だから「深謀遠慮」

「梅雨明け十日」と俳人、坪内稔典さんが書いてくださると、本当に梅雨が明けた!という実感が迫ってきます。 紹介されていた「窓をあければ空がくる」という新見南吉の詩をあじわいながらの、朝の散歩でした。 空が喜んでいる。みんなも喜んでいる。そう思…

相撲と女子会

本日、名古屋場所中に梅雨が明けました。 小学生の頃は、取り組みが終わった後の弓取り式の真似をしながら、夕飯を待ったものです。今、弓取りを放送しなくなったのはなぜでしょう。荒れた土俵を清める。これこそ立派な神事なのになぁ。 JR星田駅前に、先場…

スイーツの甘味じゃないよ

先週のことでしたか、「おはようパーナリティー道上洋三」の番組の中でこんな話をされていました。 道上洋三さんは健康に強い関心をお持ちのようで、 「薬膳では、夏は黄色い野菜を食べるといいといわれます」続けて「カボチャにトウモロコシ。サツマイモも…

「気」で守ろう!

西洋医学の開祖に近いアリストテレスの時代には医学者は哲学者であったのに、近代に入って、科学の発達と共にこの2つが乖離していったということです。科学はデータ処理技術を生み出し、それが優先される世界です。生きた人間が次第に置いてきぼりになって…

あなたがいてくれてよかった!

朝、起きてきた私を申しわけなさそうに待っているラヴ。「また、やっちゃったの!」と粗相の片付けをして、一緒に庭に出ます。一目散に家庭菜園に走って行って、囲いの外で「早く早く」とせがむのはミニトマトです。 「ウーン、残念。今日はないわ」。昨日、…

色に感じて

かわいい!と目が止まったのは昼顔でした。夏の花はどれも太陽に負けない強い色なのに、なんと優しげな佇まいなのでしょう。 見つけたのは空き地。その地面に這うようにパラパラ咲く様子にキュンとなりました。 先の梅雨に咲く花は白い色でした。泰山木もク…

蓮の日に

ポストにこんな華やかな絵はがき(写真)が入っていました。 江戸末期の御用絵師、岡田為恭の蓮花図の部分とのこと。日本画の美しさに見とれます。美術に疎い私でも、高価な絵の具が塗り込めてあることが分かります。 7月。例年なら、蓮の観察会が早朝にあち…

今日7/11は入伏です

窓から、草刈り後の匂いが流れ込んできます。あぁ、この季節、好きだなぁ。この年になって、贅沢な匂いと感じるようになりました。 近くのスーパーに買い物に行った帰り道、孫が「ゴーゴー聞こえる」というのです。私には聞こえない音でした。 見上げると、…

九州豪雨

明日は、轟さんの舞台を観劇する日。 この「再会」を、首を長くして待っていました!とお手紙に書こうと思っていましたのに、朝からとんでもないニュースが報じられています。 九州地方の豪雨です。 彼女は去年も甚大な水害被害があった熊本県人吉市出身。人…

トマトの作り方

菜園に植わっている数ある野菜の中で、ビニールの覆いが掛けられているのはトマトだけです。 「主人に、トマトに水やりはしないでね、と言ってるのに毎日、夕方の水やりをしてしまうので困っています」という微笑ましいコメントが、ラジオから流れてきました…

『琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~ 』

仕事が急遽、昼からになったので、午前中に『琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~ 』のラスト三話を駆け足で観ました。 大雨が屋根を打つ音も耳に入らず、ドキドキした時間を過ごしてしまいました。 このドラマを見始めた時には、大人数の出演者の人間関係がわ…

香りの日

近くのスーパーで自分の目を疑うような魚に出会いました。なになに?と近寄ってみたら大きな”マンボウ“でした。 マンボウなんて水族館で見るものだと思っていたのに、ここで見られるなんて。 店長さんの心を推し量るに、「雨が続きますが、みんな元気出して…

フレーフレー!

昨日たまたまつけたBSで、寺田明日香さんを拝見しました。 お名前は耳にしたことがありましたが、競技されている姿は初めてでした。 なにせ、恥ずかしながら、自分では精一杯に走ったつもりでも「走ってこい!」と体育の先生に叱られっぱなしの運動音痴です…

老年を生きる

こんな相談を受けました。どこのお家にもありそうな一件です。 「父がね、ふらつくというので、近所のお医者さんで診てもらったんです。特に異常は見当たらないという診断に本人は不満らしいんです。大丈夫だと言われたんだから大丈夫。と言い聞かせても、納…

『雪の花』

吉村昭さんの『雪の花』を読みました。 感染力が強く致死率も高く怖れられていた「天然痘(疱瘡)」に、立ち向かった福井藩の町医者、笠原良策の奮闘の記録です。 ジェンナーが天然痘より少しだけ毒性の弱い牛痘にかかった乳搾り女が話した、「牛痘にかかっ…

山の神

私が学生だった頃、「林業」という仕事は風前の灯火でありました。 そうなっても仕方ないというほどきつい仕事であることを、その後、私も知ることになります。 それは、義兄が、山で松食い虫の被害を食い止めるために松を伐採中、思わぬ方向に倒れてきた大…

時刻表遊び

無風、湿度は100%、空はどんより灰色の雲に覆い尽くされている。こんな日は体も心も重たくなってしまいます。 そこで、時刻表遊びをしてみることにしました。 ついこの間まで、時刻表は隠れたベストセラーでした。それが、スマホで簡単に検索できるようにな…