こころあそびの記

日常に小さな感動を

2024-01-01から1年間の記事一覧

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

限りなき大地の呼べる春嵐 汀子 風雨の慟哭が強く弱く通り過ぎます。 あまりの激しさに夢うつつで起こされては、また、睡魔に引き戻されるという繰り返しの一晩でした。 それは、多分とうに過ぎた冬のせいではありません。少し早めの春と夏の綱引きであり、…

母の祥月命日

4月8日。お釈迦様のお誕生を祝す「花まつり」の日です。 この4月8日というのは旧暦でのこと。現行暦の5月でなさるお寺もあるそうです。 各お寺では、お釈迦様がお生まれになったルンビニの花園に見立てた小さなお堂を花で飾り、その中に誕生仏を安置します。…

笑顔満開

朝日に輝く桜が見られるのが、庭に桜があることの特権です。 青味を帯びた朝桜、真っ白な昼の桜、淡い夕桜。 先日会ったお年寄りが庭の桜を指して、「こんなに大きくなるとは思ってませんでした。桜、切るバカをくり返しているんです。よかったら、咲いたら…

桜咲く

今日は孫の入学式。その日を待っていたかのように、今朝、ようやく満開になった桜です。 式典終了後に、庭の桜の下でランチするから、どこかでお弁当買っといてと言い残して、娘は出かけて行きました。 言いたい放題でしょ。でも、そのように育てたのは私で…

花梨の花

歯医者さんからの帰りに遠回りして、春を探してウロウロ。 一番ときめいたのは、花梨の花でした。実の堅さや枝にしがみつく頑固さを忘れさせる優しい花です。 咲き誇る花々に気持ちが入ってしまうのは、私たちの会の花だと思って見るからでしょう。 「花梨の…

清明節

雪解け水が瀬音をたてて流れ出し、清々しい空気の中に陽は巡り、月が上る。 「清明」。なんて美しい言葉でしょう。 「 清明 清明時節雨紛々 路上行人欲絶魂 借問酒家何処在 牧童遙指杏花村 」 毎年、お決まりのように杜牧(803~852年)のこの詩を掲載して申し…

ただいま春眠中

千里川沿いの雪柳が最盛期を過ぎようとしています。 もし、遊歩道の桜が満開なら春爛漫を満喫できるでしょうに。それを期待して散策されている方々も拍子抜けです。 紫木蓮の茶変した花びらが木の下に散乱しているのを見るにつけ、早春が足早に去っていった…

咲かないね🌸

一輪また一輪。 今年の桜は蒸せかえるように一斉に咲く元気が感じられなくて、まだかな?という心配を通り越して、すべての蕾が開きますようにという切なる願いに変わってきました。 咲くタイミングを外してしまった桜が迷走しています。天からポンとお尻を…

まだかな?

朝から大川の「さくらクルーズ」に参加していた娘が、「まだ、もうちょいやったわ」と帰ってきました。 満開には、あと一週間ほどかかるとするなら、造幣局の通り抜けと重なりそうです。八重桜と一緒に大川沿いの染井吉野が咲く様子は、例年になく見応えのあ…

三月尽

山桜が咲き始めたことに、今日気づきました。昨日までは咲いてなかったのでしょうか。人が目の中に取り入れる情報は、自分が欲したものに限定されるような気がします。 人と人であっても、人と物であっても、呼び合わないことには出会えない。 NHKスペシャル…

チャウチャウ!

庭の桜がほんの一部咲きました。今日、明日の暖かさで開花がすすんで、8日の入学式には満開になることでしょう。 桜花のいのちは短いといわれますが、どうして、なかなか、すべての人々の記憶に残るまでは散ったりしないところに花の意思を感じます。 一株の…

海外出張

お昼前から晴れ上がってきて、真っ青な空に満ち溢れる光が目に沁みこんで痛いほどでした。 ご近所のお庭のシデコブシが満開です。“シデ”は「紙垂」のこと。花びらが細長く伸びている様子から名付けられ、別名を「姫こぶし」ともいうそうです。 優しさを感じ…

不動明王の縁日

一月は往ぬる、二月は逃げる、三月は去る。 毎年毎年、七十年以上も、この言葉を繰り返してきましたが、今年もこの言葉通りに早や三ケ月が過ぎようとしています。 薬局で若い同僚と四方山話をしていましたら、「バードウォッチングに行ったり、なんのかんの…

今日は晴れ!

早朝、外に出たら、西の空に立ち待ち月が残っているのを見つけました。それで、晴れることを確信できました。 今日は晴れ!という喜びは人間だけではなく生きとし生けるものすべてが天から享受できる恵みです。 うずうずといのちが動き出す朝でした。 でも実…

春雨

満月も、昨晩のいざよいの月も雨雲に隠されて観られずじまいとなりました。 観月日和だったとしても見逃すことが多いくせに、雨に隠されたことを言い訳にしてして惜しむ凡人です。 それにしても、昨晩の雷雨の激しかったこと。 春分の末候に「雷乃発声」(か…

答えは自然の中に必ずある

わんこがきゅんきゅん鳴くので、雨がひどくならないうちに急いで家を出たら、途中で携帯を忘れたことに気づき、がっかり。 せっかく霧の中に迷い込んだような感覚をお伝えしようと思ったのに。 「雨がひどくならんうちに」と話しかけて下さったわんこ連れの…

仏画

きのう、藤田美術館に向かう途中、洋食屋さんの懐かしい匂いに誘われて、ふらっと入ったお店。何が懐かしいって、近頃のお店は換気が良いから、客が匂いまみれになることはまずありません。なのに、タイミングわるく、お腹がいっぱいになるほど匂いと煙を浴…

挑戦者

今日は藤田美術館の学芸講座「うるわしの古筆を読む」に行ってみました。 たくさんの名品をお持ちの藤田美術館だからこそ、『光る君へ』効果を読み取るやいなや出品できてしまう。それがこの美術館の実力とお見受けしました。 写真は藤原公任(996~1041)が集…

こぶし

曇天続きの今日この頃。晴れ間は貴重です。 『天子蒙塵』も、ようやく最終章に近づいたのですが、なんのこっちゃ?結局、少しも理解には至らず、愛新覚羅溥儀に付き人が日光浴を勧めるところだけ共感して終わりそうです。 ということで、陽を浴びることは人…

空の変幻

天文薄明が始まったばかりの庭一面にうっすらと雪が撒かれていました。 雪だ! もうそれだけで夢見心地の朝でした。 「雪ぐ」と書いて「すすぐ」と読みます。 雪は、吉兆でもあり、汚れを浄めるともいわれます。 確かに、手入れを怠った庭であっても、雪を被…

春寒

彼岸の中日。 夜来の雨や強風や雷が少しおさまった午前中にお墓参りを済ませて正解でした。 その後、再び、春という名に相応しくない荒れたお天気に戻ってしまったからです。 完全に冬に逆戻り。一昨日から続く西高東低の気圧配置がまだ消えないようです。 …

合唱コンクール

昼過ぎに帰宅してテレビを付けたら、今日から始まった高校野球の第2試合が放送されていました。 あれあれ?先日、豊中アイボリーホテルの駐車場でバットを振っていた子じゃないかしら。 そういえば、駐車場の入り口には「明豊高校ご一行様」と書いてあったっ…

北風>太陽

春が来た!と浮かれ気分で家を出たものですから、予想外の強い風とみぞれにあって、縮み上がりました。 内心、恥ずかしいかなと思いながら巻いてきたマフラーになんとか救われて仕事場にこぎ着けたことは幸いでした。 西高東低の冬型気圧配置。まだまだ侮れ…

逞しい若者たち

愛犬なのか、はたまた外からの侵入者なのか不明ですがクロッカスの土が荒らされて、今年は開花が遅れました。 もう、春一番ではないのが残念ですが、やっと擡げてきた蕾に春雨が開花を促してくれています。 変形してもいい。無事に花開くことを念じて待って…

春模様

朝の最低気温は4度。 その後、太陽が大地をどんどん温めて、最高気温は18度まで上昇して、朝昼の気温差が大きい一日でした。 コートもマフラーもはぎ取りたくなるほどの好天に、気持ちのよい屋外に連れ出された方も多かったのではないでしょうか。 まだ、ち…

幸せの青い鳥

春になって山が笑うのは霞がかかって見えるからでしょうか。 それとも、一斉に芽吹く木々のせい? さてさて、桜の開花がいよいよ来週に迫ってまいりました。 春の幕開けが例年通りにやってくることに心踊ります。 春。うれしい響きです。 今日は、市軸稲荷神…

卒業おめでとう

今日は中学生の孫の卒業式です。 母親は、お友達に誘われてつい3日ほど前に、急遽、和服を着ていくことにしたみたいです。 平素、着つけていない者にとってはハードルが高いと思われますのに、さっさと、昔の同級生のお母様にお願いして了解を取ったあたり、…

”縁“

チュンチュンと朝から楽しそうな鳴き声が聞こえてきましたので、外に出てみたら、たくさんの雀たちが餌を啄んでいました。雨上がりの泥の中によほどおいしいものがあるのでしょう。 仲良くお話しながら啄んでいる様子があんまり可愛くて、日本むかし話の世界…

イカナゴ漁

解禁日を心待ちにしていた方々の溜め息が、「今年もだめか」と聞こえてきそうです。 『イカナゴ漁』は関西ではお水取りと同じく、春を告げる行事です。 地元、明石だけではなく播磨から関西地域まで、春一番の匂いは「イカナゴの釘煮」と決まっています。 砂…

おめでとうの春

今日はうれしいことがいっぱいです。何からお話しましょう。 まずは、朝一番にウグイスの初鳴きが庭に響しました。 「ホーホケキョ」と鳴き始めたので、慌てて双眼鏡を持って外に飛び出したのですが、ウグイスは枝先よりも葉の茂みの中を移動するため、レン…